冬の肌トラブルを防ぐために
2012年12月26日(水)先日、北海道新聞の記者の方から「冬の肌の乾燥対策」について取材を受けたのですが、その時お話しした内容が12月11日の道新朝刊に載っておりました。
冬の肌のトラブル防止のため、皆様にも読んでいただければ、と思いますため、ちょっと長いですが、ここに記者の方が書いた記事をそのまま転記しておきますね。
・・・空気が乾く冬。乾燥肌に悩まされている人も多いのでは。肌の潤いを保ち、かゆみや皮膚炎を防ぐコツを、グレイス皮膚科クリニック(札幌市中央区)の安居千賀子院長に聞いた。
「冬の肌トラブルを防ぐには乾燥から肌を守ることが一番大事」と安居院長。肌の乾燥により、細菌やウイルス、化学物質などが侵入しやすくなる。これをきっかけに皮膚炎を起こせば、赤みやかゆみ、肌がごわごわするといった症状に悩まされる。
また、衣服とこすれる程度のわずかな刺激でもかゆみを感じ、ついかいてしまって肌を傷める。皮膚炎があれば悪化させてしまう。
そもそも肌の乾燥はどうして起こるのか。
正常の状態なら、肌の最も外側にある角質層は水分を20~30%含んでいる。角質層の水分は、角質細胞の間を埋めるセラミドなどの脂質や、アミノ酸や尿素などからなる天然保湿因子が抱え込んでいる。さらに皮脂と汗が混じり合ってできる皮脂膜が肌の表面を覆って水分の蒸発や、外部からの異物の侵入も防いでいる。
だが、周囲の環境があまりに乾燥していたり、皮脂をはぎとってしまったりすると、こうした機能が損なわれる。具体的には「必要以上に何度も体を洗う、脂分を落とす力の強いボディーシャンプーを使う、刺激の強いナイロンタオルでごしごしこするなどがよくない」そう。こうして角質細胞がはがれ、隙間ができてしまうと、肌の水分はどんどん蒸発していく。
乾燥でかゆみが出るのも理由がある。肌は内側から皮下組織、真皮、表皮と積み重なった構造をしており、表皮の最も外側が角質層となっている。
かゆみを感じる神経線維は通常、表皮と真皮の境目付近にあるが「長い間、乾燥肌でいると、角質層の直下まで伸びてくる」。このため、かゆみに敏感となってかくことが増え、肌は傷つき、皮膚炎の悪化につながる。
これを防ぐには、「減少した水分を補った上で、その水分が逃げないように、保湿剤で『ふた』をすることが大切」だ。
保湿剤は、皮膚が水分を吸収している入浴後に塗るのが効果的。水分は時間がたてば、どんどん失われるので、できれば入浴後5分以内に保湿剤を塗って、早めに〝ふた〟をしてしまおう。
塗る量は、あくまで目安だが、クリームタイプは人さし指の先から第一関節までの量、ローションタイプは一円玉の大きさで、それぞれ約0・5㌘。これで手の面積2枚分が塗れる。ごしごしすり込むのでなく、手のひらでやさしくのばすのがコツだ。
唇も乾燥しやすい部分だが、なめても、すぐに乾いてしまい逆効果。 リップクリームで保湿しよう。
皮脂の分泌量は男女とも20代をピークに減少する。保湿剤をうまく使って冬場も潤いを保とう。肌がかさかさしたり、粉をふいたりする程度なら保湿剤をきっちり使って自分でケアを。ただ、皮膚炎まで進んでいるようなら「早くきれいに治すために皮膚科を受診してください 」と安居院長はアドバイスしている。・・・北海道新聞 12月11日朝刊(生活欄)












